相続や買い手が見つからないなどの理由で空き家になっている家を所有している方もいるでしょう。
しかし、いらない家を放置していると持ち主の負担が増えてしまうため、早めに手放すのがおすすめです。
この記事では、いらない家を早く処分すべき理由とともに、処分方法や注意点についてご紹介します。
いらない家を早く処分したほうが良い理由
いらない家を早く処分すべき主な理由は、管理の手間・空き家の老朽化問題・税金負担の3つが挙げられます。
まず、放置された空き家は劣化・老朽化が進みやすいため、こまめな管理が必要で手間がかかります。
管理が不十分だと老朽化のリスクだけでなく、売却時に不動産の価値が下がったり、買い手が見つからなかったりする可能性もあるでしょう。
また、老朽化で荒れた家は近隣トラブルに繋がりやすいので注意しなければなりません。
雑草やゴミの散乱など周囲の景観を損ねることにくわえ、老朽化による倒壊の危険性もあります。
さらに、家は住んでいなくても所有しているだけで税金がかかります。
いらない家を持ち続けることは、金銭的な観点からも余分なコストがかかりデメリットでしかありません。
いらない家の処分方法
いらない家を処分したい場合の選択肢には、売却・寄附・相続放棄などがあります。
物件の立地や持ち主の希望に合った処分方法を検討しましょう。
少しでも利益を得たい場合は売却を検討するのがおすすめです。
仮に、老朽化が進んでいても、家を解体し更地として売りに出す方法もあります。
また、早めの処分にこだわる場合は、不動産会社自体に買取してもらうのも1つの手段です。
そして、利益を考えないのであれば、自治体や法人などに寄附する方法もあります。
利益は出ないものの、管理の手間や税金のコストをなくせるメリットがあります。
また、相続でいらない家を引き継いだ場合、相続から3か月以内に相続放棄すれば手放すことが可能です。
ただし、相続放棄しても管理者が見つかるまでは相続人が管理しなければならない点は覚えておきましょう。
いらない家を処分するときの注意点
まず、処分する際の注意点としては、相続放棄の際に家だけの相続放棄はできない点です。
相続放棄は、一部ではなくすべての財産の相続を放棄することになります。
仮に、いらない家以外に相続したい遺産があったとしても、一切相続ができなくなるので注意しなければなりません。
次に、家を売却する際は、事前に建物の状態確認や必要に応じて修繕をおこない、建物の状態を明確にしておくことが大切です。
仮に、売買契約時に買主に伝えていない瑕疵があとから見つかった場合、契約不適合責任で損害賠償を請求されるリスクがあります。
ほかに、家の引き渡しの際は、家財道具や日用品などはすべて片付け、家を空の状態にしておくことも注意点として押さえておきましょう。
まとめ
いらない家を所有し続けることは、管理や税金のコストがかかるだけでなく、トラブルの原因になりかねません。
余分な手間やコストをかけないためにも、自分に合った方法で早めに手放しましょう。
処分する際は、注意点を押さえてトラブルなく手続きを進めましょう。
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