地震大国日本では十数年に一度のペースで災害規模の大地震が発生しています。
そして、日々の生活のなかでも揺れを感じることは珍しくありません。
このような背景から、住宅に使用される制震工法や耐震技術は著しい進歩を遂げています。
ここでは、その一つである制震ダンパーについて、その種類や特徴などをご紹介します。
戸建てに設置しやすい制震ダンパーとは?
制震ダンパーとは、地震発生時に建物の揺れを吸収する装置のことです。
戸建てを購入する際に選ぶことができる地震対策としては、耐震、免震、制震が挙げられます。
制震ダンパーはその名のとおり、制震に分類されます。
建物内部にダンパーを設置することで揺れを吸収し軽減させることができます。
揺れを吸収できる性質から建物の倒壊を防ぐことができ、設置の際にも時間がかからず、定期的なメンテナンスも不要というメリットがあります。
一方で耐震とは揺れに耐えることで、現在の日本ではこの機能を持つ建物が一番多いと言われています。
この技術では揺れは感じるものの、大きな地震から建物の倒壊を守る機能に長けており、低予算で導入できる魅力があります。
最後に免震とは揺れを伝えないことで、地震の揺れによる建物の倒壊や家具の破損を防ぐ技術のことです。
揺れを伝えない工法のため、当然ながらほとんど揺れないのが特徴です。
地震対策のなかでもっとも優れているものだと言われていますが、まとまった予算と定期的なメンテナンスが必要です。
戸建てに設置しやすい制震ダンパーの種類
戸建てに使用できる制震ダンパーは3種類あり、素材によって違いがあります。
まずはオイルダンパーから見ていきましょう。
これは筒状の中にオイルとピストンが入っており、振動とともにこれらが動くことで揺れを吸収し軽減するという仕組みです。
小さな揺れから大きな揺れまで効果を発揮することができ、地震だけでなく台風などの強風にも効果があります。
筒状の装置を分散して設置するため、間取りに制限はなく使いやすいのが特徴です。
次は鋼材ダンパーです。
金属が曲がる力を熱エネルギーに変えることで揺れを吸収する仕組みのものです。
鋼材ダンパーは小さな揺れには効果がありませんが、価格が安い、メンテナンス不要のメリットがあります。
そして最後は粘弾性ダンパーです。
別名ゴムダンパーと呼ばれるもので、揺れをゴムの伸び縮みにより吸収する仕組みです。
設置する間取りを選びますが、ゴムの性質を活かす方法なので繰り返される地震に効果を発揮します。
まとめ
地震大国日本では家を建てる際、地震対策が必須です。
従来の耐震技術にくわえ、最近では揺れを吸収し軽減する制震ダンパーが導入されるようになりました。
同じく揺れに強い免震技術と比較しても、安価で使いやすく種類もいろいろあるので、ご自身の戸建て住宅に合った制震ダンパーの導入をご検討されてみてはいかがでしょう。
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