不動産を購入するにあたって、「年収」は、予算にも影響する大切な要素です。
自分の年収から、不動産購入の「予算はどれくらいが適切か」がわかると、購入計画も立てやすくなりますよね。
今回の記事では、予算の考え方や計算方法、また返済比率などを解説します。
不動産購入の「予算」の考え方!預貯金や年収に無理のない割り出し方
購入できる不動産について、「頭金」+「ローン借入額」で予算を考える方法があります。
預貯金や年収などを考慮し、頭金をどれくらい準備できそうか、住宅ローンの融資額はどれくらいになりそうか、確認していきましょう。
頭金は、一般的に物件価格の1割から2割ほどの準備がいるといわれています。
預貯金をすべて「頭金」にまわせたら返済面でもよいのですが、無理のない購入のためには、ほかにも考慮すべき費用があります。
ひとつは、不動産購入をするときにかかる「諸費用」です。
さらに、仕事ができないときや病気になったときに備えた「生活予備費」、教育資金など先々に向けた「貯蓄」を差し引いた金額を頭金の予算とするのが適切です。
不動産購入する予算を年収から計算する方法
年収から、不動産購入の目安を計算することも可能です。
簡単にいうと、世帯年収の手取りの3割を12で割った金額を月々の住居費としてとらえて、計算していきます。
たとえば、年収400万円であれば、毎月の住居費は「400×30%÷12」で「10万円」とわかります。
これには、不動産にかかるランニングコストを含めて考えるようします。
ランニングコストが2万円なら、実質の月々の返済額8万円です。
もし金利が1.26%だった場合、30年返済で100万円の借入れをしたら、毎月3,337円の返済となります。
これを月の返済予算8万の場合に当てはめると、「80,000円÷3,337円×100」で、「約2,397万円」が、住宅ローンで返済できる目安としてとらえることができます。
年収で計算する「返済比率」も不動産購入の目安にできる
住宅ローンの借入額を考えるとき、「返済比率」もひとつの参考になります。
返済比率は、年収において年間返済額が占める割合です。
金融機関は、返済比率をローンの審査にも利用し、融資額を決めている場合があるともいわれています。
30%から35%が一般的な割合といわれています。
返済比率の%を求めるには「年間返済額÷年収×100」の式で割り出せますよ。