自分が暮らす街にはどんな伝統工芸が受け継がれてきたのか、文化や芸術、ものづくりに興味がある方もいるのではないでしょうか。
今回は、中野区の伝統工芸である「東京無地染」の魅力について見ていきたいと思います。
東京無地染の主な製造地である中野区でお住まいをお探しの方も、ぜひチェックしてみてください！
中野区の伝統工芸「東京無地染」の歴史とは？
東京の伝統工芸となった無地染とは、草木の根、花、葉などで布地に色を付ける方法で、染色法のなかでもっとも基本的な染め方です。
奈良平安時代に染め技術が確立されたあと、鎌倉時代では灰汁や鉄媒染が発達し、江戸紫や江戸茶といった無地染が江戸庶民文化として広まりました。
中野区の伝統工芸「東京無地染」の魅力とは？
東京無地染の色見本は、微妙な濃淡の違いなども含めると、170色あると言われています。
草木染や、花、葉、皮など自然界の色彩を取り入れた無地染は、飽きがこず品の良さが際立ちます。
無地染は、色抜きをしてから再び染め替えができることも魅力のひとつです。
若いころは淡い色、年を重ねるにつれ渋みのある色に染め替えるなど、いつまでも色あせることなく美しく着られます。
中野区の東京無地染の工房「中央染工」とは？
中野区にある東京無地染の工房「中央染工」は、大正時代に京都から中野区へ移転して約100年が経つ歴史ある工房です。
3代目である西島正樹さんは、東京無地染の開拓と発展に尽力し、「ウインス式染色法」や「水車式染色法」など、幅広い商品生地に対応できる染色法を開発しました。
毎年6月上旬には、中央染工の西島さんも出品する「中野区伝統工芸展」が開催されます。
中野区内在住の伝統工芸職人が、実演で工芸品の魅力を紹介するなど、気軽に東京無地染を楽しむことができます。
西島さんは、「赤、青、紫、黒、黄を絶妙に混ぜて注文の色に仕上げる工程が、職人の腕の見せ所」だと話します。
東京無地染は染め直しができるので、着る機会のなくなった着物やタンスの中でそのままになっている反物があれば、相談してみるのも良いかもしれません。
また中野区には区在住の伝統工芸職人が立ち上げた、中野区伝統工芸保存会という団体があり、これまで伝統の技術を守り続けてきた17業種24名の会員が在籍しています。
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まとめ
東京無地染とは、草木など自然のものを使った染色法で、色抜きをしてから再び染め替えができるという特徴があります。
毎年行われている中野区伝統工芸展では、伝統工芸職人による実演を間近で楽しむことができます。
中野区でお住まいをお探しの方は、伝統ある東京無地染の工房を、一度訪れてみてはいかがでしょうか。
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