土地を購入するときや建物を建てるときは、日影規制などの規制や制限を守らなければいけません。
今回は、「日影規制」について、注意点まで解説していきます。
日影規制とは?統計をもとに決められた規制
日影規制とは、「ひかげきせい」と読み、もっとも影の短くなる「冬至の日」を基準にして日照時間が極端に短くならないように定められた規制です。
規制を受ける建物は「用途地域」と「建物の高さ」から決められ、規制される建物は大きく分けて2つの種類があります。
「軒高7m超 地上3階以上」と「高さ10m以上」の建物に分けられ、それぞれ規制される日影時間が異なります。
日影規制の注意点
さきほども解説したとおり、3階建ての建物を建築するときには7mの高さ制限が設けられるため注意が必要になってきます。
また、日影規制は日影になる時間の上限を示しているため、日が当たる想定ではなく日陰になる時間を想定して建築物を建てなければならないのです。
住宅購入時の日影規制の注意点
日影規制は、日陰となる場所の対象が「周辺の建物」で、「地面」ではありません。
そのため、住宅を購入する際に建物の中に光は入ってきていても地面が暗い場合も想定されます。
日影規制の落とし穴に気を付けて、住宅を購入するようにしましょう。
北側斜線制限とは?日影規制以外の制限にも気を付けよう
北側斜線制限とは、南からの日照の確保のためにその建物の南に位置する建築物の高さを規制する制限を指します。
北側斜線制限が適用される建物では、北側隣地との境界線から引かれる北側斜線の内側で建物を建てなければいけません。
住宅地で家の屋根に傾斜がかかっているのは、北側斜線制限を守るためにそうなっていることが多いのです。
北側斜線制限が緩和される場合
北側斜線制限は、北側にある土地の日当たりを確保するためのものなので周辺の状況によっては緩和される場合があります。
たとえば、敷地自体の高さが北側より低い場合や周辺に川などがある場合です。
緩和が適用されると、北側斜線制限で定められている建物の高さより少し高くできる可能性があります。
まとめ
ここまで「日影規制」とその注意点、また「北側斜線制限」について解説してきました。
今回ご紹介した規制や制限の他にも、「道路斜線」や「隣地斜線制限」と多くの規制があります。
規制や制限をよく知らないまま土地を購入してしまわないためにも、土地を購入する際はこれらの規制や制限に十分に注意するようにしましょう。
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