マイホームを購入する際、夫婦でペアローンを組むことを検討している方もいるのではないでしょうか。
しかし、そもそもペアローンとはどのような住宅ローンなのか、利用にあたってどのような点に注意しなければならないのかなど、よくわからないことも多いでしょう。
そこで今回は、ペアローンの特徴やメリット・デメリットについて解説します。
家購入時に利用できるペアローンとは？どのような特徴がある？
ペアローンとは、夫婦が別々に住宅ローンを組む借り入れ方法です。
1つの物件に対して、2本の住宅ローンを契約する点に最大の特徴があります。
また、借りた住宅ローンに対して夫婦がともに返済義務を負う点も特徴の1つです。
双方とも連帯保証人にならなければいけないため、どちらかの返済が滞った際は一方に返済責任が生じる点に注意が必要です。
家購入時に利用できるペアローンにはどのようなメリットがある？
ペアローンを組む最大のメリットは、借り入れ額を増やせる点にあります。
夫婦それぞれが住宅ローンを借りる形を取れば、希望額の融資を受けられる可能性が高くなるため購入できる物件の幅が広がるでしょう。
また契約数が2本になるため、それぞれが住宅ローン控除を利用できる点もメリットの1つです。
住宅ローン控除とは、年末時点におけるローン残高の0.7％が所得税や住民税から控除される制度です。
控除額は物件の種類によって異なりますが、要件を満たせば税金が軽減されるため節約につながるでしょう。
物件の売却時に適用される3,000万円の特別控除を2人分利用できる点もメリットといえます。
家購入時に利用できるペアローンのデメリットや注意点は？
ペアローンを組むデメリットとして、事務手数料や登記手数料などの諸費用が2倍かかる点が挙げられます。
またペアローンを組めば夫婦ともに団体信用生命保険に加入できますが、万が一の事態が起こった際に保険金で債務が完済されるのは、名義人の住宅ローンのみです。
遺族側の住宅ローンが残ってしまうのはデメリットといえるでしょう。
一方、どちらかの収入が減少した、仕事を辞めたなどの事態が起こったときも、夫婦それぞれの名義の住宅ローンは互いに責任を持って返済していかなければなりません。
まとめ
夫婦でペアローンを組むメリットには借り入れ額が増やせる、夫婦ともに住宅ローン控除や3,000万円の特別控除を利用できるなどがあります。
しかし、共働きではなくなった場合に返済が困難になる、諸費用が2倍かかるなどのデメリットもあるため、利用の際は事前にしっかりと検討することが大切です。
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